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あ~らくせんたくA.I.アプリ開発秘話

記事ライター:松澤 亜希(代表取締役)A.I.開発の参考になればと思い、恥を忍んでご紹介致します…

なぜあ~らくせんたくA.I.アプリを作る事にしたのか

ITコンサルタントとして約20年、大企業様を始め、様々なお客様のシステム開発などをITコンサルタントとしてお手伝いしてきた中で、最新の技術を使って世の中の役に立つような、システムを自分で考えて開発し、提供してみたいという気持ちが湧くようになりました。そんな折に、長年クリーニング店に勤めている知り合いから、洗濯物が家で洗えるか、洗えないのか聞いてくるお客様が多くて、仕事が忙しい時大変という話を聞きました。
家で洗えるかを判断できるアプリを調べたところ、自分で洗濯表示マークをタップして洗えるか洗えないかを判断するアプリしかありませんでした。洗濯タグの洗濯表示マークは種類も限られているし、形状も複雑ではないので、A.I.の画像認識技術で学習させれば、洗濯表示マークを認識でき、更にA.I.の認識結果を基に洗えるか洗えないか判定して、アドバイスをするような無料アプリがあれば、便利なのではないかと思いつき、アプリを作ろうと一念発起。開発を始めたのです。

あ~らくせんたくローンチまでにどういう苦労・失敗があったのか

まず、A.I.学習用の洗濯表示マーク画像を沢山集めなくてはなりませんでした。洗濯表示マーク画像を募集し、良く使われるマークは沢山集まるのですが、あまり洗濯タグに使われないマークはなかなか集まらないなど、洗濯表示マーク画像の収集がとにかく大変でした。それでもなんとかA.I.の学習モデルをゼロからA.I.開発者に開発してもらいました。ですが、学習データが少なかったため、洗濯タグの新旧の区別が出来ない。旧(古い)洗濯タグマークでも新の洗濯タグマークで結果が返ってきてしまうなど、A.I.の精度が悪く使い物になりませんでした。
さらにA.I.開発者が完成まで至らずに、連絡が取れなくなってしまう事態が起こってしまったのです。この時点で結構な費用が掛かっていました。仕方ないと割り切り、新たに信頼できるA.I.開発会社にお願いし開発を進めました。しかし、相変わらず学習データが足りないなど問題は山積みで、どんどん開発に費用が掛かっていきました。四苦八苦しながらも、なんとか公開にこぎつけました。

そこからどのように回復していったのか

公開の後、アプリの広告を配信するもののダウンロード数は全く伸びず、広告費が掛かる一方でした。
そうこうする中、A.I.で洗濯タグマークを自動判定できるアプリは世界中にないため(自社調べ)注目頂き、ひょんなことからテレビで紹介して貰えることになりました。iPhone芸人のかじがや卓哉さんにご推薦をいただいた事もあって、その後も複数のテレビ番組で紹介して頂けるようになっていきました。メディアの影響力はとても大きく、認知度がアップし、飛躍的にダウンロード数が増えたのです。ですが、それに伴い、今度はA.I.サーバーが頻繁にダウンするようになってしまったのです。そのため、サーバーを再構築して、ようやく安定稼働となりました。しかしそれまでに口コミで、アプリの酷評を受けてしまっていました。その後、細かいバグ改修などを経て、お陰様で、2021年11月現在、約10万ダウンロードを頂くまでになりました。

今後の夢

①洗濯タグマークを撮影することなく、マークにかざすだけで判定結果が出るようにA.I.の精度を上げていきたい
②洗える製品が欲しい時に、欲しい製品がすぐに見つかるような洗える製品だけを集めた機能を追加したい
③①を活用して、クリーニング店の受付工数の削減などにも役立てていきたい
④クリーニング店や洗濯代行店に宅配サービスをアプリから頼めるようにして、楽で便利に使えるようにしたい
今後も改善を重ね、ユーザー様と店舗企業様が、楽に便利に使うことが出来る、アプリにしていきたいと思っております。

開発ストーリーグラフ

※2021年9月11日(土)、カンテレ/フジテレビ系全国ネット「土曜はナニする!?」の10分ティーチャーコーナーでご紹介頂いたことにより、数時間サーバダウン致しました。
大変ご迷惑をお掛け致しました。申し訳ございません。
※アプリ開発の際には、一番最初にユーザーテスト会でご意見を頂きました。お陰様で皆さんに「便利!」と言って頂けるAIアプリが開発出来ました。この場をお借りして開催者の方と、ご参加者の方にお礼申し上げます。